「あー!なんでもう一人走ってないんだよ!走ってきてないから外すんだよー」と僕の父は言いました。言い放ちやがりました。
FC東京 vs 浦和レッズ@味スタの試合で、東京のカウンターの場面。
父はおそらくカウンターっていうのがどういう事か知らないです。
僕がサッカーを見てるから、東京の試合を見るようになった父はさらにこう言いました。
「みんなで走ってみんなで攻撃!みんなで走って守備だよ!それやらないから、いかん」って言いながら、"小さい前へならえ"のジェスチャーをしました。父はサッカーにおける「コンパクトとかオープン」という概念は知りません。
当然「トータルフットボール」なんていう言葉は知らないです。その後で僕は父にトータルフットボールっていう単語の説明をしたくらいですから。
マジで出来過ぎな話のようですが、これホントの事なんですよね。ミランでプレッシングを完成させた人の話まで思い出しちゃったよ(笑)
・・・
一番最初に書いたような父の言葉は「そんな無茶な」ってヒトコトで片付けられちゃいそうな気がしますが…
なるほど。
これは現代サッカーの真理なんだろうな、とも反面で思うわけです。
実際これらの言い方は「現代サッカーの理想そのもの。トータルフットボールの事を言っているから」です。現実にトータルフットボールを成し得たチームはオランダ代表以外には史上存在しないのでしょうが、現代サッカーの考え方はこれにつきる。
現代のサッカーではこれを「どのようにやるのか?」という違いしかないのです。あとは選手の個性!つまりプレーしかない!
フォーメーションやシステム。プレスのかけ方、走るのか走らないのか?この違いでしかない。全てはこの真理のバリエーションとしか言いようがないところがあるのですよね。面白いなー、と思いました。昔は「走るのはヘタだから」という言い方が通ったりもしましたが(笑)今は走らないとなかなかできないようです。
(今日走ってなかったと言ってるわけじゃあないのは解ってほしいところ)。
前述の「なんで走ってきてないんだよ!」っていうヒトコトに、僕は賛同できるほどではありませんが(笑)カウンターをやるのであれば、やはり、オートマチックな仕組みは必要なのだろうと思います。それこそ3本くらいの矢が飛んでいけるような仕組みは作っておくといいのかと。
それができるようになれば、我らがトーキョーは一つクラスアップできるの間違いないからです。
ゲーゲンプレスの有効性を、発明者本人が「時と場合による」と認めたくらいですから、カウンターのオートメーションはほしい。ワンクラスアップしたい。なんとかならんかなー!
ただハードなプレスは生命線。どこまでも走れるわけはないが、できる限り続けて効果的に走りたい!次は勝ちたいな!